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【受賞報告】令和7年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)を受賞しました!

「AI技術の社会実装による身体/認知的多様性の理解増進」 文部科学大臣表彰 受賞報告

 科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術分野に関し功績を上げられた者を顕彰するものです。
この度、令和7年度文部科学大臣表彰 科学技術賞 理解増進部門において、xDiversityの理事である落合陽一、遠藤謙、菅野裕介、本多達也が表彰されました。xDivesityでのさまざまな活動を評価していただいたものであります。

関連リンク:令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等について
令和7年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞

受賞者について

落合 陽一
筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、図書館情報メディア系准教授、一般社団法人xDiversity代表理事

遠藤 謙
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 上級研究員、一般社団法人xDiversity理事

菅野 裕介
東京大学生産技術研究所准教授、一般社団法人xDiversity理事

本多 達也
富士通株式会社コンバージングテクノロジー研究所Ontennaプロジェクトリーダー、一般社団法人xDiversity理事

これまでxDiversityの活動を支援し、共に歩んでくださった皆様に深く感謝申し上げます。今後も共創の輪を広げ、よりよい社会づくりを目指して活動を続けていきます。

業績の紹介

高齢化が進む社会において、多様な身体・認知特性をもつ人々の生活や就労を支えるためには、先端技術を通じた新たな理解の創出が求められています。一方、単に支援装置を開発・配布するだけでは当事者の真の課題に迫れず、互いの視点を共有する場が不足していました。
本活動は、当事者・研究者・支援者が協働して多様な支援技術を生み出すと同時に、その開発過程を公開し、実際に試す機会を設けながら改良点を洗い出す仕組みを構築しました。ロボット義足や音を振動で伝える装置、透明な字幕表示技術など、多面的な研究開発を通して当事者の感覚や認知を深く理解し、新たな発想を得るサイクルを形成しました。さらに、機械学習を用いたワークショップを実施することで、専門外の人々も含む多彩な参加者が自ら技術の原理を学び、開発の意義を共有できる場を拡げました。
本活動により、当事者のニーズや価値観が研究開発に直接組み込まれ、互いを理解する実践的プロセスが社会に根付いています。その結果、障害や高齢化に伴う課題を単に補うだけでなく、新たな可能性を拓くイノベーションが相次ぎ、幅広い人々が支え合う共生社会の基盤が強化されました。多様性と先端技術が交わる文化が醸成され、誰もが暮らしやすい環境づくりが進むことで、国民の福祉向上に寄与しています。

主要論文

「See-Through Captions in a Museum Guided Tour: Exploring Museum Guided Tour for Deaf and Hard-of-Hearing People with Real-Time Captioning on Transparent Display」ICCHP-AAATE 2022: A Joint Conference on Digital Inclusion, Assistive Technology & Accessibility、p542-552、2022年発表
https://dl.acm.org/doi/10.1007/978-3-031-08648-9_64

主要著書

「xDiversityという可能性の挑戦」 講談社、2023年発行 書籍詳細へ

今後もxDiversityでは、多様な身体・認知特性をもつ人々と共に新たな技術を創出し、誰もが暮らしやすい社会を目指します。次なるプロジェクトや取り組みにもご期待ください。

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